疾風怒濤TOP


「しっぷうどとう」以外の剣道漫画です。お薦め順にご紹介。
六三四の剣 エーイ!剣道 風と剣 面!と向かって YOH〜光の抄〜
藤太参ります! 以蔵の青春 俺の剣道(みち) 旋風の橘

六三四の剣
村上もとか・著/週刊少年サンデー連載 1979年〜1985年
<単行本>
少年サンデーコミックス版:全24巻(絶版)
ワイド版:全11巻(絶版)
小学館文庫版:全10巻(発売中)

●● 解説 ●●
もはや今更語る必要もない、燦然と輝く剣道漫画の金字塔。この作品に影響されて剣道を始めたという人も多い。
6月3日4時に生まれ、現代の剣豪なれとの願いを込められ「六三四(むさし)」と名付けられた赤ん坊は
両親の愛情に育まれ、竹刀を片手にすくすくと成長していく。
生涯のライバルであり剣友となる東堂修羅との出会い、そして尊敬する父は修羅の父、東堂国光との試合で命を失う。
真剣勝負の中に命の輝きを見出す六三四は正しい心で剣の道を歩んでいく…
サンデー版コミックスの1巻〜13巻途中までは六三四誕生から小学生編
24巻までは高校生となってからの「青春編」となっている。
剣道の様式美と迫力を見事に描き切り、剣道人口を確実に増やした功績も持つ。
驚くべきは、作者は剣道の経験が皆無だということ。(取材がてら少し竹刀を振った程度らしい。)
この作品を”越える”剣道漫画は、未だ現れていない。


エーイ!剣道

村上もとか・著/週刊少年サンデー連載 
<単行本>
少年サンデーコミックス版:全3巻
ワイド版:全2巻

●● 解説 ●●
「六三四の剣」の少し前に書かれた剣道漫画。
恋愛6:剣道4の割合で話が進められるので諸手をあげて「本格剣道漫画!!」とは言い難い。
最初の数話は主人公と父親との確執中心の話だが途中から1話完結型の「ちょっといい話」が多くなる。


風と剣
原作・高橋三千綱/作画・内山まもる
週刊モーニング連載 1987年第39号〜1989年12号
<単行本>
講談社 モーニングKC 全7巻

●● 解説 ●●
おじさん向け雑誌での連載のためか、絵も劇画調で作中の合言葉(?)も
「生涯童貞!!」(………。)
1巻ののっけから「主人公が宇宙遊泳をする妄想」から始まっており、電波バリバリの怪しい雰囲気があったが
読み進めてみるとこの主人公も素直で愛らしい、純粋な剣道少年で好感が持てる。
空想をするのが趣味の宮本浩介、15歳。白井派一刀流の使い手で剣道初段。
都立英知高校に入学し、剣道部に入部する。個性豊かな先輩たち(モテない)と年上の女生徒の恋、
ライバル校のエースとの激突と交流…剣道を通して成長する少年の青春ストーリー。
余談だが女子高生の髪型が時代を物語っている。
ガン飛ばし擬音にも「ギヌロ」なんてのを真面目に使っていて その時代錯誤っぷりにも注目。


面!と向かって
松下ケンイチ・著
週刊少年チャンピオン連載 1997年第18号〜1998年12号
<単行本>
秋田書店 チャンピオンコミックス全5巻

●● 解説 ●●
県立船岩高校に入学した北条雄一は背も小さく気も小さい弱虫。
亡き父から教わった剣道を受け継ぐため、剣道部に入部した。
そして団体戦の定員5人に達した新人大会に出場する。

あの少年チャンピオンの中では珍しく健全な作風。絵は今ひとつ。


YOH〜光の抄〜
菊池としを・著
マガジンスペシャル1993年5月号〜1994年2月号
<単行本>
講談社 マガジンコミックス全2巻

●● 解説 ●●
5歳で中学の数式を解き、6歳で義務教育課程の全科目をマスターした天才児・日向耀。
私立美園橋高校1年生でIQ200。
その特異な才能ゆえ世間から隔離され、祖母と2人きりで育ったため人と関わり合う術を知らない。
社会に適応するため武道に取り組む。

どうやらこの何十年後かにこの主人公が「光の抄」という自伝書を出し、その過去の回想話で進められる。


藤太参ります!
-----準備中-----


以蔵の青春
真里まさとし・著
週刊ヤングジャンプ1996年第38号〜1998年第50号
<単行本>
集英社YJコミックス全9巻

●● 解説 ●●
………確かに3巻ぐらいまでは真面目に剣道漫画だったがそこはお色気系青年誌。
どんどん単なるエロマンガになってゆき、管理人もいくらネタ収集のためとはいえ
読むのが苦痛になっていった。耐えきれず何巻かすっ飛ばして最終話を読んだら、卒業していきなり子供が出来てた。(笑)
はたして剣道漫画にする必要があったのか…?ヒロインが可愛く好感が持てたのが唯一の救い。


俺の剣道(みち)
左近士諒、林律雄・著
掲載誌不明
<単行本>
リイド社SPコミックス全20巻

●● 解説 ●●
エロ8:剣道2の割合で進められる70年代臭さムンムンのエロ剣道劇画。
「風のように飄々と」「〜のように凛々と」などのサブタイトルを背負った背表紙を古本屋で見かけたことがあるのでは?
体力と精力と性欲が有り余ってその反動で頭が足りない主人公が重ねるセックス遍歴の数々。
記念すべき第1話のタイトルが「強姦しちゃうぞ!」か  ………ふうぅ。
(ちなみに婦女暴行行為に及ぶのは主人公ではなく、その暴行犯を主人公が捕まえる話)

描かれている剣道シーンは比較的まともで、剣道シーンは主に試合中心。
ただ、剣道を通して描かれる心理は重視されてはいない。
全体の話自体は肉欲中心。小中学生にはお勧めできない。


旋風の橘
猪熊しのぶ・著
週刊少年サンデー2002年第3・4号〜
<単行本>
小学館 サンデーコミックス全4巻

●● 解説 ●●
あの村上もとか先生も、実際に竹刀を握ったのは2,3回程度でした。
にも関わらずあれだけ緻密に正確に剣道を描けたのは
一般読者が想像を絶するほどの努力を要する「取材」による賜物だと信じます。
自分で膨大な資料を集め、読み解き理解し、汗を流して実物を見学に足を運びます。
その素材の魅力を十二分に引き出すためには並々ならぬ労力を要するのです。

猪熊せんせい…とりあえず、ちゃんと取材してから剣道漫画は描いて下さい…
・突きは高校生になってから。中学までは禁止。
・防具のまま風呂に入ると(防具は)一発でおしゃかになる。
・防具を付けない・裸の喉を突くのは命に関わるぐらいの危険行為。
・「剣道の強さ」は「破壊力」に比例しない
それと声が全然出てないところも違和感ありでした。

現在の青年誌での連載が比較的まともなので、(原作付きだから?)
橘を描いている時は何かがどうかしていたのでしょう。

この漫画の真似をして、鉄アレイを足につけて試合するような子供が実際に出てこないことを
祈るのみでした。


以前この項目におきまして、誹謗中傷にも等しい・きつい書き方をしてしまい、
誠に申し訳なく思います。「旋風の橘」のファンの方がご覧になる可能性も考慮するべきでした。
もし不愉快に思われた方がおられましたら謹んでお詫び申し上げます。

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO