作品中に登場する基本的な用語・技(わかるものだけ(^^;)の解説です。
構え | |
上段 | 「火の構え」とも言われるように攻撃の構え。 相手を頭上から威圧するような気構えが必要である。 そして相手を鋭い気迫で圧倒し、動作の起こりを逃がさない一打必中の 心構えが大切。弱気になったり、防御に回ってはならない。 |
< 諸手左上段 > 左足が前に来る。作中では烈ろ古橋が使用。 中段の構えから左足を前にして竹刀を振りかざし、左こぶしは左足のほぼ上方に、 左拳の下から相手が見えるようにして頭上に構える。 剣先は右斜め後方に位置し、左手の握りが緩くならないようにして構える。 左足先は前方に、右足先はやや外側に向け、右踵を少し浮かせる。 |
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中段 | 「水の構え」といわれる。(正眼-青眼-ともいう。) 全ての構えの基礎となる。変化自在の攻防に適している。 現代剣道で最も多く使われ、最も重要な構えである。そしてどのような構えに対しても 攻防自在に対応できる基本的なものである。 「水の構え」といわれるのは、水は器の形によってその形を変えることから由来する。 |
下段 | 「地の構え」と言われる。 中段の構えから剣先を下げ、竹刀の延長を相手の膝頭に付ける。 直接相手を攻撃することは難しく、守りながら攻撃に出るという、防御を主体とした構え。 |
八相の構え | 「木の構え」と言われる。 左諸手上段の構えから次第に左手を胸に、右手を口元におろし、竹刀を後方45度の 角度で立てる。 相手をよく見て、相手の出方に応じて攻撃に移る構え。 |
脇構え | 「金の構え」と言われる。(「陽の構え」とも言われる。) |
霞の構え | 上段に対する構えの一つ。上段を相手に突き・右小手を狙った構え。 (4巻第8話・三田監督が使用) 「六三四の剣」(文庫版なら6巻)でも東堂修羅が対六三四戦で使用。 実際、この技はある選手の方がご自分の流派を工夫して独自に編み出したものに ヒントを得て、六三四の作者・村上もとか氏が漫画の中に取り入れたそうです。 |
平晴眼の構え | 同じく上段に対抗するための構えの一つ。 中段の状態から剣先をやや右に開き、上段の相手の左小手につける。 (4巻第10話・烈との稽古中に阿南が使用) |
足さばき | |
送り足 | 一般的な足さばき。前進=右足/ 後退=左足/ 右へ移動=右足/ 左へ移動=左足 |
歩み足 | 普通の歩くときの足の動作。剣道の場合4〜5歩の遠い間合いをつめたり、引いたりするときに使い左右や斜めの移動では使用しない。 |
継ぎ足 | 少し遠い間合いから大きく打ち込むときによく使われる足さばき。右足に左足を引きつけて、それをバネの勢いにして右足を大きく踏み出す。 |
開き足 | 左右にさばく足遣いのこと。前後だけではない、横方向への捌き方で、 相手の太刀を体を曲げるなどするよりも足でよけた方が次の攻撃に有利である。 |
稽古 | |
引き立て稽古 | 上位の者が相手にのびのび打突させながら、時には好きを見て打ち込み 気を抜くことがないように注意を与える稽古のやり方。 |
懸かり稽古 | 引き立てとは逆の立場で、下位の者が上位の者に対して技をかけること。 |
地稽古 | 1対1の試合形式のものを言う。 |
見取り稽古 | 他の人の稽古や試合を見て学ぶこと。 すぐれた技や剣風、あるいは一本を評価できる「眼」も重要な技能であり、 その意味でも見取り稽古は重要視されている。 |
わざ | |
基本の打突 | |
面 | 両拳の間から相手が見えるくらいに竹刀を振り上げ、右足から踏み込んで正面を打つ。 (正面・右面・左面) |
小手 | 中段の構えから小さく素早く振り上げ、左足から踏み込むと同時に相手の右小手を打つ。 (右小手・左小手) |
胴 | 相手の胴が左拳の下から見えるくらいに竹刀を振り上げ、右足から踏み込んで相手の右胴を打つ。 (右胴・左胴) |
突き | 相手ののどの部分を正しく丁寧に突く技。 中段の構えから両拳を内側に絞りつつ(やや左にねじりつつ)喉をめがけてぐっと伸ばす。 左拳をひょいと持ち上げないこと、突いたら素早く手元に引いて中段の構えを取ること。 |
しかけわざ | |
払いわざ | 自分の目の前にある障害物(つまり相手の竹刀)を払いのけ、その竹刀が元の位置に戻ってくる前に面や小手を打つ。 相手の身構えが十分出来ていて、打ち込む隙がないとき、 相手の竹刀を左または右に払って相手の構えを崩すと同時に打ち込むわざ。 |
かつぎわざ | 竹刀を一度担いで、相手の意表を突きタイミングをずらす。さらに 担ぐことによって竹刀に勢いがつくので、通常の打突より破壊力が大きい。 ●かつぎ胴 (8巻/城王高校・河津(弟) |
引きわざ | つばぜり合いや体当たりなどで相手と近く接しているとき、自分が引き下がりながら相手を 打つわざ。ただ単に引くだけでなく、相手の構えを崩すように、考えながら引く。 ●引き胴 (4巻/佐倉神城高・阿南) ・つばぜり合いの時、相手の手元を右拳で左斜め下へ押し下げ ・大きく振りかぶりながら、相手の手元が上がった隙に竹刀を左に返して胴を打ち、下がる。 |
でばなわざ | 相手が打ち込もうと、または攻めこもうとする瞬間をすかさず打ち込むわざ。 相手の注意が攻めに集中している時に良く決まる。 |
飛び込み技 | 相手との間合いが遠い場合や相手が大きく後退した場合などに 虚を突いてしかける一種の捨て身技。 ●飛び込み胴…(4巻第5話にて・阿南の得意技) 遠間より相手の虚を突いて右膝を曲げて膝屈伸を使い、 相手の面上を攻めるように大きく斜め前上に伸び上がるようにして 手元を上げさせ右足で大きく蹴って飛び込んで胴を打つ。 |
応じわざ | |
返しわざ | 打ち込んでくる相手の竹刀を迎えるようにして応じ、すぐさま、応じた反対の側に竹刀を返し打つ技。 相手の打突に対してその力や技を瞬間的に利用し、方向を外したり手元を上げさせたりして 逆に相手の構えを崩して打突する。 ●面返し胴 (5巻/浦浜北高・国分の得意技) ・相手が面を打ってくるのに対し ・右足を右斜め前に出しながら自分の竹刀の左側で受けて ・すぐに手首で竹刀を返して右足を踏み出し ・相手の右胴打ち、相手の左側に抜ける。 ●胴返し面 (10巻/天方院高・古橋) ・右胴を打ってくる相手の竹刀を、左拳が自分の中心から外れないように受けてすぐさま返し、相手の正面を打つ。 |
抜きわざ | 相手の打突を空を切らせてかわし、打突の尽きたところを上下あるいは右左に抜いて打つ技。 特に相手の打突の機会と技の種類を素早く察知し、それに対して 瞬時に正確に反応しなければならない。 絶えず先の気持での集中力と的確且つ俊敏な動作が要求される高度な技術。 ●小手抜き面 (7巻/佐倉神城高・八木聡) ・小手を打ってくるところを左足から一歩下がり、そのまま竹刀を振り上げる。 ・相手の竹刀が空を切る、そこをすかさず踏み込んで面を打つ。 |
すり上げわざ | 打突してきた相手の竹刀を自分の竹刀の右側・左側ですり上げ、 相手の打突を無効とすると同時に打ち込むわざで、 手の内のしっかりした握りと、俊敏さが要求される。 ●突きすり上げ面 (6巻/佐倉神城高・曽我) ・突いてくる相手の竹刀を斜め右(左)にすり上げ、 ・すかさず一歩踏み込んで面を打つ。 |
打ち落としわざ | 一刀流の極意切落(きりおとし)から現代剣道に受け継がれた技で、 相手の打突を右下または左下に打ち落とし、相手の打突を無効にすると同時にすかさず打ち込む技。 面打ち落とし面、胴打ち落とし面、突き打ち落し面などがある。 ●突き打ち落とし面(5巻・佐倉神城高・長門) ・相手の突いてきた竹刀を強く打ち落とし、その反動を利用して直ちに振りかぶり、面を打つ。 ・この烈の場合は変形で、諸手突きに来るところを相打ちの要領で割るように竹刀を打ち落として崩し、前に出て正面を打つ。通常竹刀で打ち落とすが、烈の場合自分の腕を使っている。 |
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